テレワークに移行して1ヶ月半経ちました
こんにちは!
4月から入社いたしました、関口です。
今回は弊社のテレワークについて書いていきたいと思います。
弊社では新型コロナウイルス感染症拡大リスクの最小化を目的に3月30日より順次テレワークを実施しています。
4月に入社したこともあり、入社後1週間程度は時差出勤を行なっていましたがその後はテレワークに移行しました。
もともとインターンとして業務に携わることが出来ていたので幸いにもテレワークに移行してから仕事が全くわからないという状態ではありませんが、それでもまだまだ未熟な点が多々あることは否めません。
そうした日々の業務の中で感じたこと、気がついたことを書いていきたいと思います。
通勤時間がなくなること
テレワークをしていてやはり一番実感するのは通勤時間がなくなったことです。
それまで通勤に使用していた時間を勉強や趣味、家族と過ごす時間に充てることができるようになりました。今まで家族との食事は朝食だけという日が多かったのですが、テレワーク実施後は昼食や夕食も一緒に食べる機会が増えましたし、会話も多くなった気がします。また睡眠時間も以前より多く確保できており業務にプラスの効果が出ているのではないかと感じています。
ですが、通勤することで仕事へのスイッチが入っていた部分も否定できません。通勤時間を他の時間として利用できることは非常にありがたい反面、仕事とプライベートの切り替えを仕組み化する方法を模索、改善しないといけないなと感じています。
質問力の重要性
テレワークの業務中のやり取りは、SlackやBacklogといったチャットツールを用いています。また制作業務を担当する社員はVisual Studio CodeのLiveShareという機能も活用して連絡を取り合っています。
テレワークでは自分の仕事に集中できる反面、疑問点やエラーが生じた際に今まで以上に自己解決する力であったり、疑問点を的確にわかりやすく質問する力が求められることを実感しています。
会社であれば、「すみません、ここがよくわからなくて、、、」と言えば済むことであっても、テキストコミュニケーションの場合は「ここ」をより具体的に説明する必要があります。
具体的な説明を考える課程で自分の中で解決策が見つけられる場合もあり、その際は自身の成長の大きな一歩になります。
しかし、中には「自分の陥っている状況がそもそも把握できていない」故に、「何を説明すれば自分の状況を相手に伝えられて、相手から欲しい助言を引き出せるのか」がわからない状況があります。「なにがわからないかわからない」というやつです。
「無知の知」という言葉がありますが、これは「自分がわからないこと、知らないことを知っている」という状況です。
無知の知を理解することで自分が今後知るべき知識や技術を明確にできます。
その「無知の知」の前の段階が「なにがわからないかわからない」状態であり「知らないことを知らない」状態です。
つまり、「無知の無知」です。この状態だとたぶん先輩エンジニアの方にSlackを送っても会話になりません・・・・
会社では実際にPCの操作をしていただきながらコードを見ていただくことができるので、言葉による説明に加え、先輩エンジニアの方の手順(操作)をみて学ぶことができます。そうした手順を観察し、「あ、まずはこの知識を知っていないとアカン」「この手順を踏まないと先に進めない」などと気がつくことができます。その気付きが契機となって、本来の疑問点の解決に繋がることが往々にしてありました。
しかしテレワークでのコミュニケーションでは言語以外の情報がほとんど得られない環境になります。
したがって、自分の状況の理解や解決のために試みた内容を踏まえ、何を聞きたいのかを具体的に伝える力。相手がなるべく答えやすいような文章を書く力。そうした「質問力」の重要性をテレワークでは日々実感しています。
何気ない会話のありがたさ
またコミュニケーションに関していうと、1日中誰とも話さず仕事をするというのはやはりどこか物足りなさを感じます。
会社での何気ない会話や昼食時の雑談などは、いざなくなってしまうと寂しいものです。そうした時間は気分転換にもなりますし、ちょっとした会話の中にも業務に繋がる情報が得られることがあります。
チャットツールでのコミュニケーションがあるとは言え、どうしても業務連絡に特化してしまい、「ちょっとした雑談」は少なくなってしまいます。
そんな私はAmazon Echoのアレクサにたまに話しかけます。彼はなんでも答えてくれますがやはり人との会話には及びません。
相手の顔が見れるということ
「目は口ほどに物を言う」「阿吽の呼吸」などのことわざに代表されるように、日本には相手の表情や仕草からの情報を重視する言葉が多く存在します。
日本人は「察する」「空気を読む」といった文化を良くも悪くも大切にしてきました。
会社ではPCやモニターの先に社員の方の顔があり作業風景があります。それに対して、テレワーク時に目に映るのはPCのモニターだけであり、たまにVSCodeの画面に反射する自分の顔だけです。
普段はあまり気にすることはありませんでしたが、テレワークを経験する中で、私達は相手の仕草や表情からとても多くの情報を得ていたのだと感じています。たとえ直接会話を交わさなくとも相手の顔を見れば、無意識のうちにその人の喜怒哀楽を感じるものです。相手の表情が曇ったらなにかあったのではないかと感じて声をかけることもできます。私たちは日頃からそうした非言語の情報を考慮しつつ相手とのコミュニケーションを取っています。
しかし、テレワークではそれができません。Slackなどのツールで能動的に連絡しないと相手の状況はわからないし、自分の状況も共有できません。テキストの「笑」は笑っているとは限らないのです。
フェイス・トゥ・フェイスであれば何でもない内容でも、テキストだと相手の反応がわからない時が多々あります。場合によっては不必要以上に相手の感情を気にしてしまう時もあるかもしれません。
そうした状況の中で、個人的に意識しているのがSlackなどの「スタンプ」によるコミュニケーションです。誰かの発言に対してできるだけ反応を返すように心がけています。Slackのスタンプは拡張性が高いのでオリジナルのスタンプも追加して今後は反応のバリエーションを増やしていきたいなと考えています。
かなり長くなってしまいましたが、テレワークに移行してからの所感について書かせていただきました。
感染拡大が抑えられてきたとはいえ、今までの日常に戻るまではまだまだ時間がかかります。そうした状況の中でテレワークも今後は当たり前の業務形態になる日が来るかもしれません。
まだまだ自分自身もテレワークでの改善点が多々あるので、日々それらを改善しながら仕事に取り組んでいきたいと思います。
2020.5.18 関口